こんにちは。
晴れたり、雨だったりスッキリした天気が続かない甑島です。
先日、今年初めての蜂蜜搾りを行いました。
ニホンミツバチは1年に1度しか、その巣箱では採蜜できません。
定期的に巣箱の点検に行き、温度や湿度管理、スムシ管理をして巣箱の環境を整え、ニホンミツバチが住みやすい巣にすることが養蜂家の日々のお仕事です。
丁寧に管理していたとしても、少しの環境の変化でニホンミツバチは巣から逃げてしまいます。
日々、試行錯誤、ニホンミツバチのご機嫌取りが大切なお仕事なのです。
そうやって日々、管理してきた巣箱の中の巣に蜜が十分溜まってきたところで、採蜜を行います。
ニホンミツバチは特定の花の蜜を吸うように飼育されるセイヨウミツバチとは異なり、山々や草木の小さな花の蜜を集めます。
たくさんの種類の草木花の蜜を集めて採蜜されたのが百花蜜と呼ばれます。
ニホンミツバチ本来の習性をそのまま活かして養蜂しています。
なので、管理が大変な割に少量しか採蜜できず、とても貴重なのです。
今の時期に採蜜される蜜は春蜜と言われ、熟成度が低く、あっさりフルーティーな味が特徴です。綺麗なゴールド色です。
秋に採蜜される熟成された蜜は色が濃く琥珀色。
春蜜と秋蜜の味も色も異なりますが、実はニホンミツバチは巣箱一つ一つの蜜の味も違うのです。
それは、巣群ごとに集める蜜の種類が異なるからです。
今年、その巣箱から採蜜した蜂蜜はもう同じ味は味わえないかもしれません。
神秘的ですよね。
そんな貴重なニホンミツバチの採蜜の様子をお申し込みいただいた皆様に体験・見学していただきました。
まず、ご希望の皆様に巣箱から巣蜜を取り出す作業を見学していただきました。
もちろん、ミツバチたちがたくさん住んでいる巣から巣蜜を取り出すので、ミツバチたちに刺される危険があります。
しっかり防護服を着用し、長靴を履き、ミツバチが入り込む隙間がないようにゴムや洗濯バサミで止め、小さなお子様もできるだけ安全に見れるようにしました。
ミツバチに怖がっていたのは意外にも大人の方だったかも。
お子様は怖がる様子もなく、興味津々に見学されていました。
普段の生活ではほとんど見ることのない、蜂蜜をミツバチからいただくところを見れて何か感じ取ってくれたかな。
巣蜜を切り出したあとは、いよいよ蜂蜜を搾ります。
ミツバチたちが蜜がこぼれないようにした蓋を切り落とし、遠心器にセットし、手で回します。
そうすると、蜂の巣に溜めていた蜜が飛び散り、下に落ちてきます。
その後、さらに晒しで漉して、天然搾りたて非加熱のニホンミツバチの蜂蜜の出来上がりです。
お子様にもぐるぐると遠心器を回してもらいました。
そのあとはお待ちかねの、自分達で絞った蜂蜜の試食会。
パンにつけて、パクリ。
ハーブティーに入れたり、コーヒーに入れたり。
もちろんそのまま食べたり。
幸せな甘さです。
みんなでワイワイ、蜂蜜搾り体験、蜂蜜試食会、楽しかったです。
また次の企画を考えたいと思います!
ご参加ありがとうございました!
春蜜の販売はもう少し先になるかと思いますので、お待ちください。